寒くなると流行し始める「ノロ」や「ロタ」ウイルスによる感染性胃腸炎。
子どもはいきなり吐いたり下痢をしたりするので、ビックリしちゃいますよね。
感染性胃腸炎はしっかりと対策しないと、感染が拡大して家族全員が体調不良になることもあるんですよ。
事前の準備と感染対策を実践して感染拡大を防ぎましょう!
冬に流行する感染性胃腸炎ってどんな病気?
感染性胃腸炎とは、いわゆる「おなかの風邪」です。
ウイルスが胃腸に入ってしまうことで、胃腸の働きが悪くなることが原因で起こります。
冬に流行する感染性胃腸炎の主なウイルスは「ロタウイルス」と「ノロウイルス」の2種類。
感染性胃腸炎になると突然嘔吐をしてしまうことが多く「さっきまで元気だったのに、いきなり吐いた」という経験をしたことがあるパパ・ママも多いでしょう。
嘔吐が何回か続いて落ち着くと、下痢が始まることが多いといわれています。
下痢は3~4日、長いと1週間ほど続きます。
感染性胃腸炎に感染すると、胃や腸の働きは元気な時と比べて半分以下。
そのため、嘔吐や下痢がある期間は無理に飲んだり食べたりはせずに、胃腸を休めてあげましょう。
嘔吐や下痢が続くと脱水が気になるパパ・ママもいると思いますが、気持ち悪さが落ち着いたら少量ずつ水分を摂るのがおすすめです。
県によっては現在の感染性胃腸炎の感染状況をお知らせしているところもあります。
居住地域の感染状況を確認して、感染対策を備えていきましょう。
これを用意しておけば慌てない!子どもの感染性胃腸炎対策グッズ9個
感染性胃腸炎になると、子どもは前触れもなく急に嘔吐してしまうことがほとんど。
食事中や遊んでいる時、寝ていたと思ったらいきなり吐くこともありますよね。
子どもが急に吐いてしてしまっても慌てないように、嘔吐グッズはまとめて置いておくと便利ですよ。
次亜塩素酸ナトリウムと空のペットボトル
感染性胃腸炎で嘔吐した場合、その後の感染を広げないために次亜塩素酸ナトリウムで消毒をしましょう。
次亜塩素酸ナトリウムとは、キッチンハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤、ピューラックスなどの塩素系消毒剤のことです。
ほかにも、赤ちゃんの哺乳瓶の消毒に使用するミルトンも使えるので、ミルトンが余ってしまっても捨てないで活用しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは原液のままでは使用せず、必ず水で薄めてから使用します。
今回は嘔吐物の消毒に使う約0.1%濃度の消毒液の作り方を紹介しますが、調理器具や身の回りのもの、赤ちゃんのおもちゃなどを消毒する場合は濃度を0.02%まで薄めたものを使うとよいですよ。
マスク・手袋・使い捨てエプロン
子どもが嘔吐してしまうと、ついつい慌てて素手で片づけてしまうという人も多いでしょう。
感染性胃腸炎のウイルスは感染力がとても強いので、片づけの時にウイルスを吸い込んでしまったり、手や洋服に付着した見えないウイルスに感染することもあるんですよ。
家庭内での感染拡大を防ぐためにも、嘔吐物を処理するときは慌てずに「マスク・手袋・使い捨てエプロン」を装着しましょう。
使い捨ての手袋やエプロンは百均で購入できますよ。
雑巾またはペーパータオル
感染性胃腸炎の嘔吐物を処理するものは、使い捨てできる雑巾やペーパータオルがおすすめ。
タオルを新しいものに替えるタイミングで、捨てるものをストックしておくとよいですね。
ビニール袋
雑巾やペーパータオル、使い終わった手袋などを捨てる時用のビニール袋です。
わたしはスーパーでもらった袋を準備していますよ。
バケツなど嘔吐物を入れるもの
子どもは1回嘔吐した後に、続けて吐いてしまうことがありますよね。
吐物を受け止める用にバケツやビニール袋を準備しておきましょう。
わたしのおすすめは、オムツ。
オムツを2枚重ねて、足の出る部分が重ならないようにすると、嘔吐物が漏れない入れ物になります。
オムツなので水分はしっかり吸収してくれますし、捨てる時もコンパクトになってかさばりません。
バケツやビニールだと、その後の処理に迷ってしまうという方はぜひこの方法を一度試してみてくださいね。
便利グッズ
ここからは、必ずしも必要ではないけどあると便利なグッズについて紹介します。
- 使い捨て防水シーツ
- 嘔吐物処理剤
- 嘔吐物処理キット
使い捨て防水シーツは、夜寝ている時に吐いてしまう可能性がある時に敷きます。
もし吐いてしまっても防水シーツを捨てればいいだけなので、シーツを洗濯する手間が省けますね。
嘔吐物処理剤は、振りかけると吐物が凝固して片づけが楽になるというものです。
バケツなどで嘔吐物を処理する方は、持っておくと便利ですね。
手袋や使い捨てエプロンなどをすべて自分で揃えるのが大変だと思う方は、ネットで「嘔吐物処理キット」という一式準備されているものも販売していますよ。
家庭内に感染を広げないための感染対策4つ
子どもの病気は仕方ないもの。でも、家庭内で感染を広げるのは避けたいですよね。
ここからは、家庭内感染を防ぐための対策を4つ紹介していきます。
基本は手洗い
まず、感染を予防するための基本は手洗いです。
嘔吐物を処理したときの手洗いはもちろん、外出から帰宅した時も必ずハンドソープを使って手洗いをしましょう。
感染性胃腸炎のウイルスは、人の手を介して感染を広げるといわれています。
こまめな手洗いが感染予防になりますよ。
食器やタオルは共有にしない
感染性胃腸炎に感染してしまったら、食器の共有はしないようにしましょう。
使い終わった食器は次亜塩素酸ナトリウムの消毒薬で消毒します。
消毒が面倒な場合は、期間限定で紙皿を使うのもおすすめです。
また、タオルも共有しないようにしましょう。
ドアノブなどの消毒
ドアノブやリモコン、電気のスイッチなど、感染した人が触れた部分を消毒することでウイルスの拡散を防ぎましょう。
もしトイレで嘔吐した場合は、トイレの中も消毒するのがよいですよ。
消毒は「次亜塩素酸ナトリウムと空のペットボトル」の項目で紹介した次亜塩素酸ナトリウムの消毒薬を使います。
アルコール消毒が自宅にあるという方もいると思いますが、感染性胃腸炎のウイルスにはアルコールは効果が十分ではないので、面倒でも次亜塩素酸ナトリウムの消毒薬で消毒しましょう。
感染拡大を防ぐ嘔吐物の処理方法
嘔吐物や便には、大量のウイルスが隠れています。
そして、これらが乾燥するとウイルスは空気中を漂ってしまうので、すぐに処理することが大切!
処理する際は素手では行わずに、手袋・マスク・使い捨てのエプロンを装着して処理します。
処理したものはビニール袋に入れて、しっかりと口をしばっておきましょう。
子どもの嘔吐・下痢には事前準備が感染拡大防止の鍵
子どもの嘔吐・下痢は事前の告知なしに、いきなりきます。
そのため、冬になったら胃腸炎対策グッズをまとめて準備しておいて、すぐに使えるようにしておきましょう。
子どもの体調不良のケアも大切ですが、パパ・ママの体調も万全でないといけません。
家庭内で感染が広がらないよう、事前に準備して対策していきましょう!
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