【看護師ママ実践中】風邪対策!帰宅後ルーティン編

保育園・幼稚園に通う年齢の子どもは免疫力が低いため風邪をひきやすくなっています。その風邪が家庭内で蔓延してしまうのを防ぐために看護師ママが実践している帰宅後ルーティンをお伝えします。参考にして家庭内での風邪が拡大するのを防ぎましょう。 子育て
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産婦人科、小児科などさまざまな科での勤務経験がある2児のママです。
看護師の経験を活かして、妊活・妊娠・育児中のママに役立つ情報を発信しています。

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みなさんは子どもたちが保育園や幼稚園から帰宅したときに、どのような風邪対策をしていますか?

年齢や日中に子ども達が過ごしている環境によっては、風邪を引きやすくなります。

しかし、家の中に菌を持ち込んで自宅内で感染を拡大してしまうのは防ぎたいですよね。

2児を育てた経験から、看護師ママが実践中の帰宅後ルーティンを紹介します。

ぜひ参考にして、お子さんも大人も風邪予防をしていきましょう。

感染症はどこから感染するの?

感染症はどこから感染するの?

帰宅後ルーティンを紹介する前に、まずは感染症の基本的なことをおさえておきましょう!

子どもが持ち帰ってくるウイルスや細菌の感染経路は、大きく分けて4種類。

咳やくしゃみで感染する「飛沫感染」や、菌を触ることで感染する「接触感染」、菌に汚染された食べ物を口にすることで感染する「経口感染」、空気中を漂っている菌に感染してしまう最も予防が難しい「空気感染」があります。

どのような経路で感染するのかをチェックして、それぞれの感染症が流行する時期に備えていきましょう。

感染経路感染症
飛沫感染新型コロナウイルス、インフルエンザ、おたふくかぜ、風しん、RSウイルス、溶連菌、手足口病、ヘルパンギーナ
空気感染新型コロナウイルス、麻しん(はしか)、水痘(水ぼうそう)
接触感染新型コロナウイルス、咽頭結膜熱(プール熱)、インフルエンザ、RSウイルス、溶連菌、手足口病、ヘルパンギーナ
経口感染感染性胃腸炎、溶連菌、手足口病、ヘルパンギーナ

飛沫感染

咳やくしゃみによって病原体を含んだしぶきが飛び、それに感染するのが飛沫感染です。

咳やくしゃみによって病原体を含んだしぶきが飛びます。

飛沫が飛び散る範囲は1~2mこの範囲にいる人が飛沫を吸い込むことで感染してしまいます。

飛沫感染を防ぐためには、不織布のマスクが効果的。マスクの生地がガーゼや布だと、病原菌が通り抜けてしまいますよ。

空気感染

咳やくしゃみによって病原菌が空気中を漂い、それを吸い込んだことによって感染してしまうことを空気感染といいます。

咳やくしゃみによって病原菌が空気中を漂い、それを吸い込んだことによって感染してしまうことを空気感染といいます。

飛沫感染と似ていますが、空気感染は病原菌が空気中を漂うため近くで病原菌を持った人が咳やくしゃみをしていなくても、空気中の菌を吸い込んで感染してしまいます。

感染力は空気感染の方が高いといえるでしょう。

接触感染

接触感染は菌に触れることで感染してしまいます。

接触感染は菌に触れることで感染してしまいます。

例えば、菌に感染している人と握手をしたり、菌が付着しているドアノブや手すり等を触った後に、その手で口や鼻や目を触ることで感染してしまうのです。

小さなお子さんは、菌がついているおもちゃを舐めることでも感染してしまいます。

自宅内ではタオルの共有で感染を拡大させてしまいがちなので、感染した人がいる場合はタオルを分けましょう。

経口感染

ウイルスや細菌がついた食べ物を生の状態もしくは十分な加熱をせずに食べると、菌が体内に入り感染してしまいます。経口感染

ウイルスや細菌がついた食べ物を生の状態もしくは十分な加熱をせずに食べると、菌が体内に入り感染してしまいます。

感染した人が調理したものを食べた場合も同様に、感染してしまいます。

看護師ママ実践中の帰宅後ルーティンで風邪予防をしよう!

看護師ママ実践中の帰宅後ルーティンで風邪予防をしよう!

子どもはどうしても風邪をひいてしまいますよね。実は免疫が安定してくるのは6歳頃だといわれています。

年齢が小さいほど菌に対する免疫が確立されていないため、ちょっとした菌でもすぐに体調を崩してしまいます。

ここからは自宅内で感染を拡大させないために看護師ママが実践中の帰宅後ルーティンを紹介していきます。

家の中に菌を持ち込まない!帰宅したらまず足洗い

家の中に菌を持ち込まない!帰宅したらまず足洗い

自宅内での感染拡大を防ぐためにまず大切なのが「菌を持ち込まないこと」。

0歳1歳2歳児さんのクラスでは、裸足で過ごすという園が多いのではないでしょうか?

実は足の裏は菌の宝庫。

集団生活の場で色んな子どもが菌を持ち寄って、それを足から自宅に持って帰ってきてしまうんです。

なので、帰宅したらそのまま玄関から抱っこでお風呂場へ直行!

しっかりと泡立てた石けんで足の裏から膝のあたりまで洗っちゃいます

最初は「毎日こんなことやるのかー」とめんどくさい気持ちになりましたが、慣れるとスッキリした気持ちになりますよ。

年中さんくらいになると自分で足を洗うことができますよ。

もちろん手洗い・うがいは忘れずに!

手洗い・うがいは感染予防の基本です。

手洗い・うがいは感染予防の基本です。3)

しかし、しっかりと手洗いをせずに手の平、手の甲だけを洗うお子さんが多いと思います。

お子さんはちゃんと洗っていたつもりでも、指の間や爪の先、手首までしっかりと洗えていないことが多いです。

手洗いをするときは必ず石けんやハンドソープをつけて15秒以上こすりましょう。

こちらは厚生労働省が発表している「キッズプロジェクト ぼくもわたしも手洗いマイスターKidsになろう!」の中にある手洗いの仕方です。

なかなかここまでしっかりと洗うことがむずかしいお子さんが多いですが、習慣にすることで身についていきますよ。

ぜひ参考にしてください。

引用:厚生労働省「キッズプロジェクト ぼくもわたしも手洗いマイスターKidsになろう!」

引用:厚生労働省「キッズプロジェクト ぼくもわたしも手洗いマイスターKidsになろう!」

タオルはなるべく個人で使用

タオルを家族で一緒に使うという家庭は多いと思います。

うちも前までは1枚のタオルを家族全員で使って、濡れたら交換という方法をとっていました。

しかし、細菌・ウイルスの中にはタオルを介して感染する種類のものもあります。

菌を保有している人がタオルを使って、そのタオルからほかの人に菌が感染してしまうのです。

タオルはなるべく個人で使用して感染対策

そのため、うちではタオルは子どもたちと大人で分けるようにしています。

子どものお気に入りのタオルにしたことで、気に入って使ってくれています。

それでも風邪をひいたら早めの対応が吉!

風邪をひいたら早めの対応が吉!

これらの対策は、子どもが100%風邪を引かないということではありません。

特に子どもは菌に感染することで免疫の獲得をくり返して成長していきます。

しかし、子どもと一緒に親が風邪や病気になって共倒れ・・・ということは防ぎたいので、このような感染対策をうちではしっかりとしています。

とはいえ、ここまでしても風邪をひかないということはありません。

とくに春先や秋の花粉症の時期は、アレルギーと風邪のダブルパンチで副鼻腔炎で苦しむことが多いです。

ですが、ここまで対策してもダメなら仕方ないか~という気持ちにはなります(笑)

大人の風邪はなかなか治りにくかったり、日常生活に支障が出ることもあるため、我慢はしないようにしましょう。

番外編:大人の風邪予防にはもったいない精神を捨てるのも大事!

子育て歴7年で身に着いたのは、風邪を予防するためには「もったいない」という気持ちを捨てることです(笑)

子どもの食べ残し、もったいないですよね。

うちの子は気分によっては一口で「もういらないー」ということが多々あり、「じゃあママが食べるかー」と残り物をよく食べていました。

この残り物の中に、実は菌が隠れていたんですよね。

それでよく子どもと一緒に風邪をひいていました。

なので、今はもったいないと思っても、子どもの食べ残しは食べません。

そして、洗い物が増えるけどこれも心を鬼にしてタオルは大人と子ども別で大量に洗濯しています。

感染がひどい時期にはタオルではなく、ペーパータオルを導入することもあります。

日々節約生活のゆか家の家計にはこの出費も痛いですが、健康には変えられません。

「病院にかかったらこれ以上のお金が出ていく」と思って、毎回諦めています。

帰宅後ルーティンで、家族の健康を守ろう!

帰宅後ルーティンで、家族の健康を守ろう!

さまざまな帰宅後ルーティンを紹介しましたが、大人も子どもも習慣化してしまうと頑張らなくても大丈夫になってきます。

習慣になるまでは大変ですが、「菌を自宅に持ち込まない」「自宅内で感染を拡大しない」ために、日々頑張りましょう。

参考

1)昭和大学 飛沫(ひまつ)感染と空気感染の違いって何だろう?

2)こども家庭庁 イ)感染経路別対策 ①飛沫感染

3)北海道大学 2-1.標準予防策(スタンダード・プリコーション)

4)厚生労働省「キッズプロジェクト ぼくもわたしも手洗いマイスターKidsになろう!」

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