妊婦さんの中には「妊娠中は温泉はだめ」と言われたことがある人もいるかもしれません。
実は2014年まで、妊娠中の温泉は法律で禁止されていたんですよ。
しかし、温泉には妊娠中にたくさんのメリットがあるため、実は妊婦さんにこそぜひ入ってほしいんです。
この記事では妊婦さんの「妊娠中は温泉に入れないの？」という疑問を解決して、妊娠中の温泉のメリットと入浴時の注意点について解説していきます。
妊娠中は本当に温泉に入れないの？
2014年までは「温泉法」という法律で、妊娠初期と後期の妊婦さんは温泉への入浴が禁止されていました。
昔は衛生状態が良くなかったため、妊婦さんが色々な菌に感染しないようにと考えられて作られたのではないかと推測できます。
現在、ほとんどの温泉の衛生環境は整っているため感染の危険性は低く、むしろ温泉に入ることで妊婦さんにはメリットもあるんですよ。
妊娠中の温泉のメリット
妊娠中の温泉のメリットは大きく分けて2つ。
1つは血の巡りがよくなること。
血の巡りが良くなることで妊婦さんのマイナートラブルを解消して、赤ちゃんの成長にも良い効果がありますよ。
2つめにリラックス効果。
妊娠中は気付かない内にストレスを溜めてしまうことがあります。
温泉に浸かってリラックスすることで、出産までの妊娠生活を楽しみましょう。
血の巡りが良くなる
妊娠中は大きなお腹が血管を圧迫して、足に浮腫みが出る人も多いはず。
温泉に入ることで血液の流れが良くなり、浮腫みと冷えの解消が期待できますよ。
また、赤ちゃんは血液を栄養に成長するため、血の巡りが良くなることは赤ちゃんにも良い影響があるでしょう。
足の浮腫み以外にも、妊娠中は腰痛・肩こりの症状が出ている妊婦さんが多いのではないでしょうか？
腰痛は大きなお腹を支えるために腰に負担がかかったことが原因、肩こりは妊娠中に血液の流れが悪くなることが原因です。
腰痛と肩こりも温泉で血行促進して、解消しましょう。
リラックス効果
妊娠中は、食事や運動など日々の生活で、妊娠前の生活に比べて制限が出てきてしまいます。
赤ちゃんをお腹で育てる幸福感を感じながらも、妊娠生活にストレスを感じてしまうこともありますよね。
温泉には体を温めるだけでなく、心と体の緊張をほぐしてくれる効果があるんですよ。
ストレスだけでなく、妊娠中は独自のホルモンバランスになるため、メンタルが不安定になることもあるんです。
温泉に浸かって、リラックスして気持ちを安定させましょう。
妊娠中の温泉で気を付ける6つのこと
妊娠中の温泉で気を付けなければいけないことが6つあります。
妊娠中の温泉は妊婦さんと赤ちゃんにとってメリットが大きいですが、気をつけないと赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうこともあります。
転倒
温泉にはさまざまな泉質があり、泉質によっては床がツルツルと滑りやすくなっています。
特に妊娠中は大きなお腹で足元が見えずらいため、転びやすくなっています。
温泉に入るときは転倒に注意をしましょう。
温泉の温度
妊娠中の入浴温度は38～40度が目安。
温泉の温度が高すぎたり低すぎたりすると、ママの血圧が急激に変動して赤ちゃんに影響を与えてしまうことがあるんです。
温泉の温度は温泉地によってさまざま。温度を確認してから入浴するのがおすすめですよ。
入浴時間
妊娠中の入浴時間の目安は10分前後。
その理由は、妊娠中は血液の量が増えているため、のぼせやすくなっているからです。
長く温泉に入るのが好きな人は、途中休憩をはさんで温泉に浸かる時間は10分を超えないようにしましょう。
また、入浴のタイミングは空腹・食事直後は避けるのがポイント。
空腹や満腹の状態で温泉に入ると、立ちくらみや気分が悪くなることがあるので注意しましょう。
なるべく人のいる時間帯に入浴する
妊娠中の体調は変わりやすいため、入浴時間や温度などに注意していても体調が悪くなることもあります。
なにかあった時に気づいてくれる人がいるように、家族や友人と一緒に入浴するか、温泉に人がいそうな時間帯に入浴するようにしましょう。
入浴後の水分補給はしっかりと
なんと1回の入浴後に800mlもの水分が失われるとのデータもあるんです。
妊娠中は新陳代謝が高まっているため、妊娠前よりも入浴中に多く汗をかいてしまうことが考えられます。
入浴前後には水分をしっかりと摂るように気を付けましょう。
温泉から上がったら保湿をしっかりとすると、ツルツルのお肌をキープできて妊娠線の予防もできますよ。
妊娠中の温泉はなるべく近場で
温泉での転倒や体調不良だけでなく、温泉地までの移動で体に負担が掛かってしまうことが考えられます。
妊娠中は「もしかしてなにかあるかも」と考えて行動するのが吉。
パートナーと2人きりでの旅行はしばらくお預けになるため、マタニティ旅行を楽しみたいという気持ちになると思いますが、妊娠中はなるべく近場の温泉地を選びましょう。
万が一のことを考えて、母子手帳と保険証を持参するのがよいですよ。
もし温泉入浴中に破水してしまったら・・・
破水すると体の外と赤ちゃんのいる部屋に道ができてしまい、菌が侵入する危険があります。
もし温泉入浴中に破水をしてしまったら、まずは温泉から上がりましょう。
温泉から上がったら病院に連絡をして、この後どうするかの指示をうけてください。
妊娠中の温泉で心も体もリラックスしよう！
妊娠中は知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまうもの。
温泉にはリラックス効果があるため、心と体をゆっくり休めるといいですね。
転倒や体調不良に注意して、妊娠中の温泉を楽しみましょう。
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