保育園の洗礼ってなに?看護師ママが徹底解説!子どもの症状からママの乗りこえ方まで

子どもの病気を心配するママ 未分類

子どもを保育園に通わせているママなら一度は耳にしたことがある「保育園の洗礼」
実際はどのような病気なのでしょうか?

  • 予防法は?
  • 保育園の洗礼にかかったら、どうすればいいの?
  • 仕事の調整は?

私の経験もまじえて「看護師目線」でお伝えしていきたいと思います。

保育園の洗礼ってなに?

「保育園の洗礼」とは、保育園に入園した子供がかかるさまざまな感染症のことです。

保育園に入りはじめての集団生活するなかで、おともだちだけでなく様々な菌やウイルスと「はじめまして」をします。
「はじめまして」の菌やウイルスに対して、免疫力の少ない子どもは「感染」することで免疫を獲得していくのです。

保育園で友だちと遊ぶ


感染する = 熱がでる、下痢をする、鼻水がでる という症状につながります。
熱や下痢などの症状が出てしまったら保育園はお休み、パパママは仕事の調整をしなければなりません。感染した子どもが辛いのはもちろん、仕事に復帰してそんなに日が経っていないければ肩身がせまいですよね。
「保育園の洗礼」は子どもだけでなく、親にとっても「洗礼」です!

保育園の洗礼はいつまで続くの?

上の子が保育園に入園して風邪をひくたびに「いつになったら落ち着くのー?」思っていました。
残念なことにどのくらい経てば落ち着くかはその子によって違います。うちの上の子の場合、半年くらいは頻繁に保育園から体調不良のお迎え連絡がありました。

保育園は0歳クラス、1歳クラスで入園する方が多いと思いますが、1歳半までは免疫力が低い時期と言われているんです。
ですが、先輩ママの「入園から3か月~半年くらいで落ち着いたよ~」という情報通り、うちの上の子も入園から半年くらいで毎日元気に登園できるようになりました!
個人差はありますが、まずは3か月頑張ってみてください!
3か月で落ち着かなかったら、半年を目安にもう一度頑張りましょう!!

保育園の洗礼 代表的な症状を解説

感染症の主な原因はウイルスです。残念なことにウイルスに対する薬はありません…。

ではどのような薬が処方されるのでしょうか?
実際に病院に行くと症状を緩和する薬が処方されます。症状に対する薬をのみ、自身の自然治癒力で治していくことを対症療法といいます。

代表的な症状は3つです。

  1. 発熱
  2. 鼻水、咳
  3. 下痢、おう吐

これらの症状について説明していきます。

発熱

熱の原因の多くは、ウイルスに感染することです。
ウイルスと闘う免疫細胞は、体が発熱することで活性化されます。感染したウイルスと闘うために体は発熱することで免疫細胞を活性化します。
熱が出ているときはウイルスと闘っているんだと思い、子どもがぐったりしたり、辛そうでなければ解熱剤は使用せずに様子をみましょう。

体が熱く、子どもが希望するときはアイスノンをつかってみてください。
冷やす場所は頭の後ろよりも、わきの下や足の付け根の方が熱を下げる効果はあります。しかしわきの下などを冷やすのを嫌がる子が多いので、子どもと相談して気持ちよいと思う場所に置きましょう。

もし発熱した場合、保育園は24時間ルール】を設けているところが多いので確認してみましょう。
24時間ルールとは、解熱剤を使わずに熱が下がってから24時間経ってからでないと登園ができないというものです。
働くママにとっては苦しい24時間ルールですが、他の園児への感染を防ぐためにも守りましょう。

鼻水、咳

鼻水、咳が出る原因も、多くはウイルス感染です。
鼻水や咳が出たときは、鼻水に対してアレルギー薬、咳に対して咳止めや気管支拡張剤が処方されます。

鼻水、咳が出る時は、水分をこまめに摂ること、部屋の加湿をしっかりすることが重要です。

下痢、おう吐

下痢、おう吐がある時は、何らかのウイルスに感染している感染性胃腸炎の可能性が高いです。
感染時期が冬~春先だと、ノロウイルスロタウイルスの可能性もあります。

脱水に注意し、食事は子どもが食べられそうな消化が良いものにしてください。
水分はお茶よりも塩分が含まれるスポーツドリンクにしましょう。

ノロウイルスやロタウイルス、その他のウイルスも、大人にもうつる可能性が高いので注意しましょう!
吐物の処理やトイレの介助をするときは、手袋とマスクをして手洗いをしっかりしてください。
トイレの蓋を閉めずに流すとウイルスが飛び散る危険があるので、必ず蓋は閉めましょう。

厚生労働省が定める登園できる目安は、24時間以内に2回以上の下痢(もしくはおう吐)がないこと、となっています。
これも各保育園で決まりがあると思うので、確認してみてください。

保育園の洗礼 予防はできる?看護師ママが実践している方法を紹介!

ここまで保育園の洗礼の具体的な症状を紹介してきました。
では、どうすれば予防できるのでしょうか?
実際に私が実践していることも紹介していきます。

  1. 手洗い、うがい、足洗い
  2. 鼻水をこまめに吸う

手洗い、うがい、足洗い

まずは基本の手洗い、うがいです。
ぶくぶくうがいは3~4歳、がらがらうがいは4~5歳くらいからできるようになると言われているので、保育園入園してすぐは難しいかもしれませんね。

手洗いにくわえて重要なのが【足洗い】です!!
保育園ははだしで過ごすところが多いと思います。もちろん保育士さんたちがきれいに清掃、消毒をしてくれていますが、それでも床は「菌の巣窟」と呼ばれています。
集団生活をする中でさまざまな菌がいるのは仕方のないことですが、帰宅後の足洗いで自宅に持ち込むむ菌を少なくする対策をしましょう。
「帰宅したら手洗い・うがい・足洗い」 ぜひ取り入れてみてください!!

鼻水をこまめに吸う

子どもが鼻水を自分でかめるのは2~3歳くらいだと言われています。自分で鼻をかめるようになるまでは、鼻水吸引をしてあげましょう。
鼻水をこまめに吸う理由は、「子どもが苦しそうだから」というだけではありません。
鼻は耳、口、目とつながっているので、鼻水が出た状態のままにしていると耳に流れ込み中耳炎になる危険があります。他に目ヤニや咳も引き起こしてしまうため、鼻水はこまめに吸うことをおすすめしまう。

私は上の子が保育園入園のタイミングで電動の鼻水吸引器を購入しました。最初は嫌がりましたが、2歳を過ぎたころには自分で吸引の先を鼻に当て、鼻水を吸っていました!
使用してみて、購入前に比べて鼻風邪の治る日数が早かったように感じました。小児科の医療用吸引器と比べても、吸引力が弱いと感じることもなかったのでおすすめです!

病気になってしまったら?事前に準備した方がよいものを紹介!

予防、対策をとっていても、病気にはかかります…。これは仕方ありません!!
では病気にかかってしまった時に慌てないために、事前にどのような準備をしたらよいでしょうか?

受診する病院を2つ決めておこう!

かかりつけの病院をまずは1つ決めましょう。風邪や予防接種などで定期的に通院していると、医師も看護師も顔を覚えてくれ、話がスムーズにすすむことが多いです。これは看護師、子どもの母、両方の立場から経験済みです!
ではなぜかかりつけ以外の病院も決めておく必要があるのか?それは体調不良になった日にかかりつけの病院が休みの場合があるからです。
かかりつけの病院が休みだった場合に受診する病院の目星をつけたら、可能であれば一度受診をしてみましょう。
先生との相性もありますし、診察券を作る手間や処方箋を持っていく薬局での手続きなども終わらせておくと安心です。

脱水改善できる飲み物を常備しておく

熱が出たとき、下痢やおう吐をしたときに注意したいのが、脱水です。
汗がでると体から水分だけでなく、電解質という体に必要な成分も出て行ってしまいます。すばやく脱水を改善するには電解質も含まれるOS1などの経口補水液がおすすめです。

経口補水液が効果があるのは分かっているのですが、残念なことにうちの子どもは飲みません…。
そこで同じように経口補水液飲まないよーというお子さんにおすすめなのが「ポカリスエット」です。スポーツ飲料にはいろいろと種類がありますが、ポカリスエットを販売している大塚製薬は医療用の点滴を作っています。その製造知識を活かしてポカリスエットは「飲む点滴」を目指して開発したそうです。
このような背景と、含まれる成分からうちの子たちはポカリスエットにお世話になっています!
乳児でも飲めるポカリスエットも販売されているのでチェックしてみてださい。

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鼻水吸引器の準備をしよう

鼻水吸引器には手動から電動、いろいろな種類があり、値段もまちまちです。ぜひ一つは準備することをおすすめします。
上の子の経験から、風邪の中で一番多かった症状が鼻水です。熱が出ず、保育園に登園できるのですが、鼻を垂らしてない日がないんじゃないのか?というくらい、写真を見返すと鼻の下がカピカピです!
鼻水をそのままで様子をみてしまうと、自然に治る場合もあるのですが中耳炎になったり目やにや咳につながることもあります。そのため鼻水はこまめに吸いましょう。

予防法でもお話しましたが、私のおすすめは電動の鼻水吸引器です。耳鼻科や小児科で使っている医療用と吸引力がほとんど変わらず、すっきりととれるので子どもも親も気持ちがいいです!
私のなかで大絶賛の電動鼻水吸引器ですが、一点デメリットがあります。それは洗浄、片付けが面倒くさいことです。パーツも多いためなくさないよう気を付けないといけません。
そこで今気になっているのが手動鼻水吸引器の知母時(ちぼじ)です。値段も手ごろで洗うパーツが少なく、吸引力の口コミもいいです。一点気になるのが吸い口が鼻の入り口までしか入らない構造になっているので、奥にある粘り気のある鼻水が吸えるのか?ということです。そこが気になり現在購入検討中です。

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加湿器はいつでも稼働できるようにしておこう

子どもの風邪ランキング上位に入る鼻水、咳に対しては加湿が大事です!!
乾燥していると鼻がカピカピになってしまいますし、のどが乾燥して咳が止まらない…なんてことも。うちはマンションなので冬は加湿器フル稼働!いつでもOKな状態ですが、その他の時期はクローゼットの奥底にあってすぐに取り出せなかったり、手入れができていなかったり…。
子どもが小さいうちはオールシーズン加湿器が必要なんだと感じ、今はすぐに取り出せる場所にしまってあります。

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鼻づまり対策をしておこう

鼻づまりで寝られなくてぐずってしまう…。これは上の子の時に何度も経験しました。子どもが辛そうなのは分かるけど、夜中に起こされるのは親にとってはきついですよね。
そんな時、小児科の医師がこっそり教えてくれたアイテムが「ヴィックス ヴェポラップ」です。実は私は幼少期によく母が使ってくれていたのですが、その存在をすっかり忘れていました。

ヴィックス ヴェポラップのホームページhttps://brand.taisho.co.jp/vaporub/には「鼻づまり、くしゃみに塗る風邪薬」と書いてあります。
ヴェポラップに含まれるメントールやユーカリなどの有効成分が、胸や背中に塗ることで鼻から吸収されて鼻詰まりを解消してくれるお薬です。生後6か月の赤ちゃんから使えるので、うちの子どもたちはもちろん私もお世話になっています。

鼻づまりで眠れないお子さんが楽になって、パパママは夜起こされずに寝れるようになるかもしれません。ぜひ一度使ってみてください!

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具合が悪くなった時のシミュレーションを家族でしておく

これ大事です!!仕事に復帰して呼び出された場合誰がお迎えにいくのか、仕事を休まないといけないときは誰が何日休むのか、繁忙期がある仕事だと休めないときの対応も考えなくてはいけません。
お休み対応をママ一人で担うのは限界があります。私は夫が長期の出張が多く、上の子の時の病気対応はほとんど一人でしていました。近くに病児保育もなく、両親も遠方だったため頼れるところがありませんでした。職場の上司には育休から復帰する前に自分の家庭の状況を伝えていました。
自分の状況を職場に理解してもらっていても、休むたびに申し訳なさで精神的に辛かったです。
現在は夫の出張が少なくなったため、もし保育園から呼び出しがあった場合どちらが対応するのか、この曜日はどちらが休むのかなどを復帰前に話し合いをしました。
今は病児保育だけでなく、シッターさんもアプリで頼めるようになりましたね。自宅に人が入ることに抵抗がなければ、子どもに負担が少ないためシッターさんをお願いするのは良いと思います。

<復帰前に話し合っておくこと>

  • お迎え要請が来た時、子どもがお休みする時は誰が対応するか?
    曜日別、繁忙期など時期別に考え、状況が変わったらお互い情報を共有していく。
  • 病児保育、シッターさんを調べて登録しておく。
    使いたいと思っても事前登録をしていないとだめだったり、面接がある場合もあります。仕事に復帰する前に調べておきましょう。

子どもが病気になったらどうなる?ワーママ体験談を紹介!

子どもが病気になった時仕事はどうしてる?有給足りますか?など気になりますよね。実際にお休みを経験した体験談を紹介していきます。

まず私の体験談から。
上の子は入園から半年、頻繁に体調不良でお迎え連絡がきました。出勤して30分でお迎え連絡がきて、欠勤扱いになったことも…。夫の出張が多く、お迎えや看病の担当はすべて私だったため、復帰から1年経たずに有給はすべて消化してしまいました。
有給消化してしまったあたりから「開き直り」に近い気持ちになり、今は職場に迷惑をかけるけど子どもが大きくなったら挽回します!!という気持ちになりました。そう思わないと周りへの申し訳なさから病みそうだったからです。
今は他のママさんナースの急なお休みにも、「分かるわかるーそういう時期だよね!」と理解を示せるようになったので、この経験は自分にとって大きかったかなと前向きに思うようにしています。

では他のママさんはどうでしょうか?

1歳、4歳のママ
1歳、4歳のママ

兄弟で時期をずらして体調を崩すので、夫と相談して順番に休むようにしています。下の子が入園してすぐは兄弟の間で風邪のうつしあいで、慣らし保育もほとんどいけませんでした。
上の子の時の経験から、いつかは治まると思って頑張ってます!

3歳のママ
3歳のママ

保育園の洗礼きつかったです。子どもが風邪をひいて治るころには自分が体調不良…。でも休めないので市販の風邪薬と栄養ドリンクで乗り切ってました!子どもの風邪の感染力なめてたー

2歳のママ
2歳のママ

はじめは月に4.5日休む程度だったのが、半年後には月の半分はお休みするように。よく食べ良く寝る子で、保育園から帰ったらすぐお風呂に入るなど対策もしましたが変わらず。夫も自分も有給は使い切りましたが、この時期は仕方ないと割り切って欠勤扱いに。入園から1年経った頃、気づけば全く休まずに1か月登園できるようになりました。

忘れてはいけない!親にも風邪ってうつります!!

子どもの風邪?安心しないでください、うつりますよ!!
私の勘違いからお話すると、「子どもは免疫力が弱いから風邪をひきやすい。けど大人は免疫がついているからうつることは少ないだろう…。」こう思ってました。
けど実際は子どもの風邪をほぼ毎回もらってました。夫にいたってはおう吐した後の処理をノーマスク&素手でして、感染性胃腸炎で苦しみました。
「大人、免疫力高いんじゃないんかーい!!」って何度も心で叫びました。
感染してしまったのは子どもの看病で睡眠時間が削られていたり、日頃の疲れが溜まっていたからかもしれません。でも子どもの風邪の感染力!!なめないでください!!
下痢やおう吐した時は必ずマスク、手袋をしましょう!!

まとめ

保育園の洗礼について私の実体験をまじえてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?

この春入園されたお子さんをもつパパママはこれからくるであろう洗礼におびえているかもしれません。ですが、いつかは落ち着きます!ずっと病気をし続けるということはありません。
こんなに周りに迷惑をかけるなんて…と落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、今は子どもにとって免疫力を獲得するチャンスなのだと思って乗り切りましょう!!

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